2022.5.31
BBCニュースによると英国政府は海外のtop rankingの大学数十校の卒業生に対して就労ビザがなくても英国に長期滞在出来る制度を新設する模様だ。日本では東大京大二校が指定される見込みだ。米国は約20校ハーヴァード大学、イェール大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)など他では香港大学、メルボルン大学(オーストラリア)、PSL研究大学(フランス)などが指定されている。就労ビザがなくても良いということは海外の優秀な卒業生に英国での就労を促す意味だろう。学士号修士号取得者は2年博士号取得者は3年になるらしい。卒業5年以内と言う条件も付加されている。米国には同様な制度は筆者の知る限り無いがスポーツ芸術等に秀でた外国人に就労ビザを与える制度はある。しかし指定された大学を卒業しただけでこの様な特権を与えられるのは世界でも異例だろう。詳しくはサイトで見ることが出来る。ビザ取得には715ポンド(約11万5000円)かかる。さらに、移民に国民保健サービス(NHS)の利用を認めるための追加料金が必要。中級レベル(native speakerと困難なく話すことが出来る。)の英語力が必要とされている。また必ずしも指定された学校がある地域国の生まれでなくとも認められるのでアジアの日本以外の出身者が東大京大を目指してくることも有るかもしれない。世界では優秀な人間の流通性が一段と高まることが予想される。
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