東大叡智会

姿勢と血流そして脳への影響

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2022.8.11

私の教室では時々生徒の学習時の姿勢に注目して猫背気味だったり体を左右どちらかに曲げていたりで姿勢が悪い子にはデータを示しながら注意するようにしている。姿勢が悪ければ実際にどれ位学習効率は下がるのだろうか?ひよっとしてあまり変わらないのではないかと、いささか自己弁護的にかつ楽観的に考えている生徒や親御さんもおられるのではないだろうか。長時間同じ姿勢をとり続けたり運動不足になると筋肉が固くなり血液を脳に押し上げる力が弱くなり血行が悪くなる。人の体には約5000mlの血液があり約20%は脳で使われている。姿勢が悪ければ当然脳に上がってくる血液も少なくなる。気道は、ストローと同じだ。首をくの字に曲げている時間が長いと、気管が圧迫されて呼吸が浅くなり、脳だけでなく全身に酸素が少ない状況になる。酸素は肺で血液に取り込まれので、猫背だと胸きよう郭かくや横おう隔かく膜まくの動かせる範囲が狭くなる。前傾姿勢になり頭が前に出て、頭の重みで、首の筋肉や血管・神経が伸ばされる。血管が細くなることで血流量が減ってしまい、脳へ行く酸素やブドウ糖の量が減り、結果的に脳の活動が低下してしまう。学習に良い訳がない。単なる姿勢の悪さがこんなにも大きな影響を体や脳に与えることを深く自覚する必要があるのだ。

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