2022.8.18
東京大学は明らかに女子学生と地方出身生を増やしたがっている。もう長い間東大では女子学生20%の割合が固定している。此の事は同レベルの米国ハーバード大他有名大学がほぼ男女比1対1であることに比べて著しく男子学生に偏っている事を示している。もう一つは首都圏への著しい過度の集中だ。これは決して正常な事態ではない。此の是正の為に東大でもし目的と方法を一致させたいならば方法は簡単だ。英語を易しくして数学を現状維持か難しくすれば良いのだ。首都圏出身者(プラス関西圏?)と地方出身者の圧倒的違いは英語力だ。これは模擬試験の県別統計を見れば一目瞭然である。原因は首都圏の英語教師の質が高いことと英語が将来必要なことが首都圏では自覚されやすいことだ。首都圏のエリートサラリーマンや自営業で英語を必要としている人は多い。反面地方では英語は仕事に結び付きにくい現状だ。子供は親を見て育つ。首都圏では実体験で父親や母親が英語は本当に仕事で必要不可欠だと子供に伝えやすいのだ。当然子供達は英語が出来て当たり前だと思うようになる。地方には英検1級レベルに達して英語が堪能な教師(しばしば教師になる前に実業界で英語を使った経験を持つ様な)が非常に少ないかほぼいない。大抵教育学部で中高生向けに教える英語だけを学んだ人達だ。英語を使って仕事をしたり海外在住経験のある教師はほぼ皆無だ。反面数学教師の質の差は小さいかほぼない。数学自体独習性が強い教科なので極端に言えば教科書とチャート式数学あれば入試レベルに一人でも達することができる。つまり数学を現状維持か難しくして英語を易しくすれば女子学生と地方出身者を増やすことはある程度可能なのだ。出来ればこれに足して所得の低い層から優秀な生徒を何らかの政策で優遇して入学させてほしい。所得の高い層と低い層に流動性が少ないとその社会は発展しないのは明らかである。教育は遠い将来を見越しつつ足元も重要だ。
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