東大叡智会

中学入試記念受験

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2022.11.10

例年二学期の9-11月になると当塾にも中学受験間に合いますかと聞いてこられる小学校6年制の親御さんがいらっしゃる。当然間に合わないので受験準備は5年生の半ばか遅くとも6年生の初めなら何とかなりますと説明することにしている。(全国レベルの中学ではなく単に地域のトップレベル中学の話である。沖縄には全国レベルの進学校はそもそも存在しない。)全国トップレベルでは5年生初めのスタートだろう。勿論6年生では残り1年足らず(沖縄では関東と違い2月の初めではなく中学入試は12月-1月!)なので非常な詰め込みになる。しかし筆者はたとえ短期間でも受験を経験することは将来に向けて合否は別にして良いことだと考えている。算数を例に取れば受験問題を解かなければその年令で経験できる問題は教科書レベル程度だからだ。受験問題を解けば全力を尽くしても誰かの助けなしではなかなか解けない問題があることに気づくはずだ。頭を限界までフル回転させる習慣を身につけられる。これは必ず将来大学受験時に難しい国語評論文や高度な英文(物理の高度な概念や世界史の概念を含むこともある)微積分などの数学を一度で理解できない時に粘り強く学ぶ態度を育てるのに役に立つだろう。また受験に向けてたとえ短期間でも勉強中心の規則正しい生活、限られた時間の中での有効な時間の使い方を学ぶよい機会になる。実際中学入学以降に入塾してくる生徒たちの中で受験経験組は多少とも学習に対する取り組みが違うようだ。こういう意味では所謂合格を目的としない或いは期待しない記念受験があっても良いのかなと思う。成功からも失敗からも学ぶことができるのは子供たちの特権だ。なぜなら最終的な受験における成功は大学受験だからだ。

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