東大叡智会

高校無償化の影響は如何に?

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2025.12.12

来年度2026年の中学高校入試の最大の焦点は高校の無償化である。従来も非課税家庭や所得が比較的少ない家庭の子供達には授業料減免や、免除の制度は幅広く適応されてはいた。しかし」入学難易度が高い、いわゆる難関中学高校には、所得水準がある程度高い家庭の高校が多いのも事実だ。所得で言えば590万円未満なら私立高校の授業料(全国平均で45万円ほど)の大半が減免され、公立高校並の月10000円程度になっていた。今回これを一気に全ての生徒に無償化しようという訳だ。

2026年度の高校入試に果たして、大きな地殻変動が起きるのかの予想は正直、難しい。なぜならこの所得の問題の他に、少子化の影響が大きいからである。今年の公立校だが、岡山朝日高校のような県のNO1高校が定員割れするような事が将来毎年話題になるかもしれない。大阪では公立の伝統ある名門校が軒並み定員割れを起こしてしまった。今回本当に、私立の授業料が、公立並みになれば、進学実績の優れた私立高校に生徒が流れる可能性は否定できない。

従来、学費無償の恩恵をこうむることの少なかった、中産階級の上の層年収700万以上の家庭でも、今の高物価や,兄弟姉妹がいれば、塾費用、中高大学の学費で、それほどの余裕があるという訳ではない。この層は学費免除の恩恵を受ける為に、公立から私立高校志望に変更という事は十分考えられる。中学だけなら有償も致し方ないという保護者もおられるであろう。来年の中高入試戦線に地殻変動が起きる可能性は十分にある、

 

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