2025.5.28
筆者の教室(塾)では無料体験と面談をセットにして必ず保護者と生徒本人に来てもらっている。体験は基本的に学年相応の基礎的問題を解いてもらっての簡単な学力診断である。それほど時間はかからない。授業に参加希望者はそのまま参加して授業の雰囲気を感じてもらう様にしている。その後の面談は結構時間をかけている。長い時は二時間位に及ぶ時もある。基礎学力が分かれば知りたいのは以下のことである。
①生活習慣 内地では沖縄ほど聞く必要がないかもしれないが、ここ沖縄ではなにせ夜ふかしの習慣がかなり早い時期に始まる。小学校低学年できちんと夜10時には寝かせますという保護者の方もいらっしゃる位だ。高学年になれば11時位が下手をすれば平均値かもしれない。(中学生で9時過ぎに寝ている愚息なんかは確実に変人である)まずはきちんとした生活習慣が毎日の学校と塾の授業に集中できる第一歩である。授業をきちんと聞かず半分眠りながら、聞くのはあまりに非効率で勿体ない話である。ある先生が言っている「中学受験は才能、大学受験は性格。」これはある意味、ある程度当たっていると思う。
②毎日の学習習慣 毎日規則正しく生活をしてその中に、勉強時間を組み込んでいく習慣が確立出来るかである。
③本人の意欲。親に連れられて、いやいや来ました感の生徒はまず入塾しないか、入っても長続きしない。いやいや来た子でも、面談の途中で少し頑張ってみようかと変化する子もいる。この変化を見逃してはいけない。こういう変化があり子は親との信頼関係があることが多い。親が熱心で、生徒が熱心でない時に多いのは、親からの「子供が塾に行かずに自分で頑張るそうです」という場合だ。この言葉を発した子達で実行する確率はほぼ0である。自分で頑張れなかったから、保護者の方が心配して面談に連れてきた理由だろうから結果はすでに出ている。
④学習上の妨げになっている習慣的、物質的、精神的なものの発見と対象法のアドバイス。学習が進まないのには何かしらの原因がある。それを見つけるのが保護者と筆者の仕事である。学年、年齢の違いは大きい。面談が長くなるのも道理である。
© 2021 東大叡智会.