東大叡智会

高校大学の伝統校は得だ

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2024.2.9

筆者は教室の生徒達が高校選びをする際に。同じ偏差値なら,そして特に選択を勧める特別な要素がない場合、歴史の長い学校を推薦してきた。ここ沖縄は県下のトップ進学校は全て新設校なので,勧められるのは偏差値という指標だけになる。しかし伝統校である首里高那覇高と同等の私立高ならば、迷わずこちらを勧めている。ではなぜ伝統校なのか書いてみたい。

①まずは単純に先輩の多さである。100年の歴史(と言っても100年ならば発祥は大正期だ。名門校の多くは明治期発祥)なら単純に一学年300名卒業とすれば30000名の先輩が社会の各層にいるという訳だ。100年前の卒業生が生きていることは無いだろうが、その先輩が占めた社会的位置、または信用は確実に次の世代に引き継ぎされているので、100年後の人にも恩恵は少なからず及ぶだろう。

②次に注目すべきは伝統校の施設の充実だろう。色々な活動のための施設が充実している。スポーツの場所運動場、球場、プール等々、各種文化活動の場所、建物、部屋が無償かそれに近い料金で利用出来るのだ。先輩方の寄付や自治体からの手厚い保護下にある。万が一経済的に学費の支払いが滞った場合も伝統校は何らかの助けをしてくれる可能性が高い。勿論奨学金ももらい易い。

③伝統校は総じて文武両道の学校が多い。母校のスポーツ及び文化活動の応援は応援される立場も応援する立場でも、楽しく母校を誇りに思う気持ちを持てるに違いない。母校が卒業生以外にも広い世代で知られているのは誇りとしていいのだ。ここで言う伝統校は少なくとも80年-100年以上は継続されている学校だ。50年ならば新設校である。

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