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Atlantic English(1)

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2024.2.22

アメリカ,カナダ,イギリス,オーストラリア,ニュージーランド,アイルランド,南アフリカ共和国などの英語圏の国々には英語を母語とする人たちがいます。その他,シンガポールやインド,カリブ海諸国などには公用語としての英語を流暢に話す人たちがたくさんいて,世界の英語話者の総数は15億人ほどだそうです。

英語には多くの方言があります。ですが,どこの国でも標準語の英語の語彙や文法はほぼ同じで,方言の違いは主に発音の違いです。アメリカ国内にもイギリス国内にも方言があり,かなり発音が異なります。

 

外国語として教える英語としては,どこの国でも標準的アメリカ英語と標準的イギリス英語の発音だけをモデルとしています。日本では,小中高の英語の授業とその教材,NHKの英語教育番組,1級と準1級以外の実用英語技能検定試験「英検」では標準アメリカ英語発音が使われています。英検の準1級と1級と大学入試共通テストとTOEICのリスニング問題にはアメリカ英語に加えてイギリス,オーストラリア,ニュージーランドの発音も使われます。

日本の学校英語教育では発音をほとんど教えないので,生徒はアメリカ発音もイギリス発音もできるようになりません。教材の音声のアメリカ発音に少々慣れることはあっても,イギリス英語の発音については,先生も生徒もほとんど知識がありません。筆者個人は英国英語に触れる機会が遅く確か17歳位の時に英国人とまとまった時間話しをしたのですが、最初の10分位は全く聞き取れませんでした。今思い起こすと英国訛でなく、アイルランドやスコットランドの方だったのかもしれません。文の始まりの音が少し高くなる英国風の発音がかっこよく知的に聞こえます。その昔は米国でもAtlantic Accent があり、米国知識階級はこの発音を好んで使っていました。昔の映画1,950年位までのにはこの発音が多いといえます。

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