2024.3.2
ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手が結婚を発表した。突然の大ニュースである。結婚を発表した文章が日本語と英語で少し違うようだ。まずは英語から見てみたい。
《Not only have I began a new chapter in my career with the Dodgers but I also have began a new life with someone from my Native country of Japan who is very special to me and I wanted everyone to know I am now married.》
「自分のキャリアの新しい章をドジャーズで始めただけでなく、新しい人生を、自分の母国、日本出身の女性とともに始めました。自分にとってとても特別な女性です。自分がその女性と結婚したという事実を、みなさんにぜひお知らせさせていただきます」
英語のニュアンスとしては極めて自然でさりげなく飾らない文章だ。日本出身とは書いてあるが、日本人女性とは書いていない。見方によっては日本在住の外国人女性も範疇だろう。
以下は日本語の発表だ。
いつも温かい応援をいただきありがとうございます。シーズンも近づいておりますが本日は皆さまに結婚いたしました事をご報告させていただきます。新たなチームと新たな環境でのスタートとなりますが2人(1匹も)で力を合わせ支え合い、そしてファンの皆さまと共に歩んでいけたらと思っております。まだまだ未熟な点も多々あるかと思いますが温かく見守っていただければ幸いです。お相手は日本人女性です。明日の囲み取材で対応をさせていただきますので今後も両親族を含め無許可での取材等はお控えいただきますよう宜しくお願い申し上げます。
日本的な気遣いのある文章だ。日本人女性とあるが、日本出身とは書いていない。ニュアンス的には海外の日本人女性も範疇だ。この2つを考え合わせれば日本に住んでいる日本国籍の女性となるのだろうか?
この発表から大谷結婚狂騒曲が始まってしまった。結婚発表時も米国マスコミは野球の話題、主に新シーズンの調子に関する質問が殆どだ。お相手の詮索や私生活に関する質問は、少しついでに聞く程度である。これに反し日本のマスコミは野球そっちのけで、「お相手との馴れ初め」「犬の世話」「どうやって隠密に付き合ったのか」「将来の子供の話」「彼女の手料理」等々芸能人のような扱いだ。筆者は大谷選手とご両親が「女子アナ」「芸能人」「チャラチャラした人」総じて大谷選手を影で支える人というより、自分が目立ちたい人を慎重に避けてきた事を好意的に見てきた。こういう人も世間には多いだろう。しかし日本のスポーツマスコミ?は彼に平安を与えて野球に専念させてはくれない様である。
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