2026.4.19
沖縄以外の西日本地域では全体的に医学部への進学がブーム=流行を超えて普通になってしまった。さすがの沖縄でもここ数年は、医学部ブームの兆候が見られる。当塾の生徒も、保護者に医師歯科医師がいなくとも、医学部進学に興味を示す子達が増えてきた。勉強が出来るからではなく、「目標に向かって頑張れるから医学部を目指す」子達が出てきた。数年前は考えられなかった状態になりつつある。日本の経済状況は長期にわたって低迷しており、この先、人口減と老齢化で大きく改善されることは難しいという共通認識、暗黙の前提故の事であろう。それはそれで、高度成長期に育った世代の人間として、次代に発展中の日本を継承させて上げられない、責任を感じてしまうのは筆者だけではあるまい。まあ筆者ごときが一人で何が出来るという訳ではないが、せめて確実に生きて行ける医学部に合格する少しばかりのお手伝いが出来れば良しとしよう。
詳しい各国公立医学部の詳細は別項目で書こうと思う。ここでは保護者や生徒向けの医学部進学を少し考え始めた方に、合格のための全体的包括的な見通しを述べてみたいと思う。全国に国公立医学部は全部で50校ある。他に準国公立医学部として防衛医科大学医学部がある。駿台予備学校の偏差値で言えばおおよそ75-65位の範囲である。このうち旧帝大にあたる、北海道大、東北大。東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大は極めて難易度が高い。将来医科学の研究者を目指す方はまずこの内のどれかに入るのがお勧めだ。とりわけ、東大理科3類(医学部医学科)、京都大医学部は全国の秀才中の秀才が集まる学校である。この2校の医学部に入るのはある意味普通でない人達である。筆者の友人達の中でも、小学校のときから、神童扱いされてきた人達である。筆者の友人の一人は、小学校で円の方程式、中学に入りたてで微積分の話をしてくれたが、筆者には何の事だか、さっぱりであった。(その時筆者自身は地図帳の巻末の統計、川の長さや行ったことのない町の人口統計などを覚えるのに夢中であった)
下に示すのは国公立医学部の序列である。一般に上位の学校が多くの関連大病院や医学部の教授を多く輩出している。将来医師としてえらく成りたい方、出世したい方は勿論上位校がお勧めだ。全国ではやはり東大である。西日本では京大も東大に対抗できる。関西では阪大は京大の対抗馬である。九州では九大は東大京大に匹敵する。ここでは私大は省く。私立御三家のうち慶応を除いた学校より、次の旧制医科大学即ち、千葉、新潟、金沢、岡山、長崎、熊本各大学の医学部である。これらの医学部は各地方では旧帝医学部に準ずる力がある。⑥カテゴリーは即ち国立:秋田大、山形大、筑波大、富山大、福井大、山梨大、島根大、香川大、愛媛大、高知大、佐賀大、大分大、宮崎大、琉球大、旭川医科大、浜松医科大、滋賀医科大等の1970以降医学部が存在しなかった地域に作られた国立大医学部である。比較的に偏差値は低いが、普通に言えば京大の非医学部位の難易度はある。
さて肝心の医学部に進む学力の話である。大昔筆者が受験生であった頃は、男子の秀才の多くは大体、工学部か稀に理学部進学であった。なぜなら医学部は医師の子弟が進む所という不文律、まるで身分社会の様な考えが少し残っていたからである。(首都圏や関西圏は違っていたと思うが)。結果高度経済成長次代には安定したこ業の研究職、技術職が求められた訳だ。
その頃は地方の公立小、公立中から地元の比較的偏差値の高い公立高校、地域一番手、高校入試偏差値70前後、2番手校で言えば偏差値65位でも、頑張れば医学部へ入れたのだ。しかし現在、医学部へ進む多くの生徒は中高一貫校ー中学入試を経験し、尚且つ1年前倒しの、中学3年で高校1年の過程を終え、受験勉強全体を高校2年で終了し、最終の高校3年は受験勉強に邁進する子達である。稀に中学受験を経ずに、高校から一貫校や、普通の地域一番校経由医学部に進む生徒は存在する。その割合はまずます少なくなりつつある。なぜなら公立の中高一貫校が増えているからである。次の数字は冷酷な現実である。
【医学部のヒエラルキー】
| ① | 旧帝大 |
| ② | 私立御三家 |
| ③ | 旧制医科大 |
| ④ | 新制八医科大 |
| ⑤ | 旧設医科大 |
| ⑥ | 新設医科大 |
| ⑦ | 21世紀新設医科大 |
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