2026.8.30
日本の高校から直接米国の大学に入学したいという相談をお受けする事が時々ある。以下箇条書きにしてその良い点とお勧めできない点を書いてみたい。
①米国は今や超学歴社会である。良い仕事や社会で良いポジションを得るには、最低でも修士卒、出来れば博士号を取る必要がある。留学が学部からであると、かなりな年月米国で暮らさばけれならない。精神的経済的に米国の生活に対応するのは、完全な日本育ちであるとなかなかにきつい。
② 留学させて挙げたいと願う保護者の方は、大体日本経済が好調であった時代の生まれか育ちであり、現在の日米格差が理解出来ない事がある。その次代は平均的な日本のサラリーマン層が少し頑張って子供を海外留学させるのはそれほどの困難ではなかった。東京の次第に子供を学ばせる程度と考えればそんなには外れていなかったであろう。
③現在の費用は栄陽子留学研究所(老舗の本当に少ない信頼出来る留学斡旋機関)によれば
コミュニティカレッジ(2年制): 約400万〜450万円(学費約180万+生活費など)
州立大学(4年制): 約500万〜900万円(名門や都市部はさらに高額になる場合あり)
私立大学(4年制): 約700万〜1,100万円以上(授業料高騰や為替の影響を受ける。
米国人も留学生も費用節約の為(奨学金が取れなかったか、足りない為に)に、コミュニティカレッジという付属短大に進み、そこで優秀な成績を修め、大学の3年に編入する。
④州立大学はその多くが高い教育レベルではない。少なくとも理系であれば、日本の難関国立大学とは比較にならない。
⑤ 奨学金はそもそも超優秀な外国人や、優秀な米国人を対象としている。奨学金を維持し続けるには米国人に劣らない努力、語学力、体力を必要とする。
⑥米国の例えばハーヴァード大学に合格出来る様な生徒は日本の東大や京大にも合格出来る。日本で難関大学に合格できない人が、超難関米国大学の奨学金は取れない。もし取ろうとすれば相当な体を痛める位のハードワークが必要である。その何分の一かの努力で、日本の難関大学に合格出来る。渋幕等の超進学校から海外の難関大学に進学する生徒は元々優秀な生徒であり、日本の大学に進学出来ないという理由で留学する層ではない。
⑦日本の超難関大学からは、大学院進学の時点で、安い費用、しばしば役所が出してくれたり(官僚の留学)、企業が出してくれたり(エンジニア理系研究者の留学)、医学部(医師の留学)が出してくれたりする。しかも留学の関門は必ずしも高くはない。
⑧何だかマイナスな点ばかりになったので、良い点を書いてみたい。高校卒業からそのまま米国に留学すれば、その文化に親しみ社会に順応出来るのが早い。将来日本よりは海外で生きて行きたいと考えている人には、お勧めである。ただし、米国は大変な競争社会である。一生競争が付いて回る事は覚悟せねばならない。同時にチャンスの国でもあるが。
⑨英語に関しては、日本で十分に学ぶことが出来る。いや十分使いこなせてから留学したほうが勉強の成果が高いというべきか。英語を学ぶために海外に行くというのは少なくとも筆者には理解しづらい。
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