東大叡智会

熊のパディントンとエリザベス女王ゆかしき英国の伝統

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2022.6.18

熊のパディントンとエリザベス女王が宮殿でお茶会風に話をする短編フィルムは実に楽しく英語初心者の子供達には恰好のリスニング教材だ。英国では上流階級や高度な教育を受けた人たちは所謂BBC英語を話す。容認発音(ようにんはつおん、Received Pronunciation, RP)とも言われる。米国英語で教育を受けている私達日本人には生粋の英国訛は少々聞き取りづらい。その点所謂BBC英語は米国英語との差が比較的小さい。熊のパデイントンと女王の英語は英国の伝統的な事実上の標準発音である。世間には英国南部の教養のある階層の発音、公共放送や王族の発音としても知られ、外国人が学習するのはこの発音である。世界には英国英語を学んでいる国はまだまだ多い。クイーンズ・イングリッシュQueen's English、キングズ・イングリッシュKing's Englishと呼ばれることもある。しかし調査にもよるが実際には英国人口の2%しかこの英語を使っていないという説もある。近年英国では地方の訛りの地位が上がり以前のようにBBC英語でなければいけないという風潮も衰えたのだろう。パデイトンと女王陛下の話にはその前編もある。この話に出てくる英国風上品なユーモアが私は好きだ。皆さんの英語学習にお勧めしたい。

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