東大叡智会

お勧め英語リスニング教材-カラーで蘇るWWⅡ

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2023.3.2

ネットフィリックスで無料で見ることが出来るカラー版WWⅡ(第二次世界大戦)は全編英語なので、リスニング教材としてお勧めだ。途中で多くの歴史家、歴史研究者がコメントを入れたり歴史を解釈したり、再認識したりする話をしてくれるので、尚更興味深いだろう。例えば私は教科書の記述に従って、欧州戦のの独軍は圧倒的軍備と兵力で短期間に欧州を征服したのだと思っていた。と言うより思いこんでいた。例えば山川版世界史教科書には「1040年4-6月の短期間で北欧からフランスまでを征服している」と書いてある。第一次世界大戦ではフランスに勝利できなかったドイツがごく短期間にこれらの国を纏めて、攻略しているので、読む側は圧倒的兵力と装備が有ったのだと思いこんでしまうのだ。ところが実際には独軍の兵力と装備は決して相手に対して、そんなに優越してはいなかったのだ。注意深く読めば独軍は電撃戦を展開したとある。電撃戦、つまり短期間に勝利を収めたので、圧倒的兵力と装備が有ったと誤解してしまうのだ。この番組では歴史家(戦史研究家)がきちんと、装備と兵力に劣る独軍は電撃戦を、相手が弱い場所に集中して投入し、尚且つかなり巧みな戦術で短期間に勝利したことを説明してくれる。い換えれば長期戦では勝つ可能性が少ないので短期集中したのだ。この戦い方が有っての短期間の勝利なのだ。また独ソ戦では同じく独軍は短期集中でソ連邦を征服屈服することが出来ず、冬になり冬の装備が十分でなかったのでソ連に勝利できなかったと言われている。しかしこの番組では大半の戦いは本格的冬になる前に、既に独軍の敗北は確定していたという解釈だ。私にはこの解釈が充分納得がいくものだった。この様に歴史を新たに再認識できるのは楽しく有益だ。英語リスニングの練習を兼ねて見てみるのも良いかと思う。

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