東大叡智会

硬式テニス中体連未加盟問題

Top > 塾長だより一覧 > 硬式テニス中体連未加盟問題

2023.3.3

 硬式テニスは世界中で行われている。試しに英字新聞を見てみよう。日本の新聞と違い、其の扱いはとても大きい。しかし日本では、驚くべきことに硬式テニスは日本中体連の正式種目でさえない。この事実に多くの方は驚かれるだろう。中体連の全国9ブロックのうち6ブロック地区で加盟または準加盟が達成された時点で、硬式テニスは正式種目として日本中体連に正式加盟の予定であったが、6地区が達成されたにも関わらす日本中体連は硬式テニスを正式種目として認めていない。先に日本テニス協会は正式文書で、日本中体連に抗議しているが、中体連側はいろいろな理由を付けて未だ認めていない。言うまでもなく世界でテニスと言えば、硬式テニスであり、軟式(ソフト)テニスは発祥の地日本と戦前から日本と馴染みが深い国、韓国台湾等のごく一部で、行われているに過ぎない。世界の多くの国ではソフトテニス自体知られていない。しかしこんな事は中体連の幹部は当然知っているはずだ。ではなぜ問題文にあるようになぜ硬式テニスを、理不尽にも中体連に加盟させないのか、其の理由は何なのかを考えてみたい。通常ある組織で、この様な問題が起きる場合、極一般的に考えられのは、1 中体連が軟式テニス連盟と親密で、幹部に軟庭出身者を抱えており、硬式を加盟させたくない。これはあくまで筆者の一般論でありそう断じているわけではない。2 1と似ているが硬式テニスを加盟させても自分たちに当座の活動組織上の利益便宜が見込めない。これもあくまで一般論だ。3中体連自体が保守的であり、新たに新しい事を始める気力や組織的体力がない。4少子化のため、競技間の選手の奪い合いを避けたい。野球サッカーでさえ競技人数が減っているところに、新たに硬式テニスに入られては他の競技選手が尚更少なくなるのだ。既得権益というやつだ。 組織は一度出来上がれば出来るだけ新しいこと面倒なことは避けて常に保守化するものだ。組織とは元来この性質を持っている。硬式テニスは有力選手は殆どクラブ単位で活動しいるから、特に中体連に属しなくても、テニス協会が面倒見るでしょう。という考えだろうか?もしそうならこれは中体連連盟側の大きな勘違いだ。クラブが沢山揃う都市地域ならそれで良いのだろうが、テニスクラブが存在しない地方が沢山あるのだ。筆者が知っているある小さい地方都市には、硬式テニスプレーヤーは軟式の数分の一、町に数名しかいない。テニスクラブは存在せず、中学は勿論、高校でさえ軟式テニスクラブのみだった。そこで軟式テニス部の高校生に聞き取りをしたら、殆どの生徒は硬式がないので仕方なく軟式をやっているのだと話したものだ。この話を日本中体連はどう受け止めるのだろうか?硬式テニスの日本中体連加盟に向けて、連盟の英断を待ちたい。

お問い合わせ
- Contact -

〒904-0324 沖縄県中頭郡郡読谷村長浜
PageTopへ