スポーツで有名になり進学校へ変身した高校

2023.3.25

全国には少子化時代を生き残るためにまずスポーツで有名になり、その後進学校に変わって生き残った高校がかなり存在する。スポーツ学校時代を知っている人間には、運動は盛んだが、勉強は程々な学校との認識があり、進学校に変身した時代の人達には優秀な高校として知られていてスポーツ自体は弱くなった学校もある。また所謂文武別学の学校もある。代表的な学校を挙げてみよう。

１智弁学園和歌山　最も顕著な例はこの高校だろう。野球の学校から進学校へと大変身した学校だ。基本的に中高一貫校であり高校の募集は僅かだ。進学実績は現在東大６京大１５早慶上理に数十名というかなりな地域トップクラスの進学校となっている。しかし智弁和歌山といえば何と言っても野球だろう。甲子園優勝３回、準優勝２回、毎年の様に甲子園に出場する強豪校だ。現在も野球部は推薦制度で入学させている。

２常総学院（茨城）何と言ってもスポーツ学校から進学校へ大変身を遂げた最も有名な学校だろう。野球部は昭和62年、創立4年にして硬式野球部が甲子園夏の大会で初出場準優勝を飾り、平成13年には選抜高校野球大会・平成15年には全国高校野球選手権大会で全国制覇を成し遂げている。(春6回出場(優勝1回・準優勝1回)、夏11回出場(優勝1回・準優勝1回　しかし進学校となった今は野球に往時の面影はない。毎年数名東大に、また国公立医学部にも合格者を出す進学校となっている。

3世田谷学院、以前はスポーツ名門校として鳴らしていた。古い世代には柔道学校のイメージがある。柔道では古賀稔彦、吉田秀彦、滝本誠、大野将平と４人ものオリンピック金メダリストを輩出している。同校が大学受験に力を入れ始めるのは1980年代。現在は東大京大東工大一橋大へ毎年数名、医学部へも合格者を出している。

４佐久長聖　陸上競技とりわけ駅伝が有名、進学校として東大５名医学部へも合格者を出している。

５桐蔭学園　以上の学校は全体に進学校化して、実績が伸びているが、真逆なのが桐蔭学園だ。元々は野球で有名になり、進学校化したのだが、進学状況が劇的に没落したのが特徴だ。東大合格者は1972年＝2名　1977年＝10名　1984年＝37名　1990年には＝100名　2006年＝23名　2011年＝11名　近年は1－2名　0名の年もあった。

６洛南（京都）